拓夢書房‐サイト情報「挫折を越えて、もう一度夢を拓く」

拓夢書房――「挫折を越えて、もう一度夢を拓くという歩み」

静かに夢を描いていた頃がありました。手にしたパソコン、書き始めた物語、ネットに広がる小さなコミュニティ。それが、私と「拓夢書房」の始まりです。

あれは20年以上も前のこと。会社で使っていたPCに感化され、自宅にもパソコンを導入。最初は使い道もわからず、自然と惹かれたのが「創作」でした。自作の小説をネットで公開し、同じように物語を書く仲間たちと感想を交わす――そんな日々が本当に楽しかったのです。

そして、ふと浮かんだ言葉が「拓夢書房」“人の夢を開拓する、小さな書店のような場所”創作活動の屋号として、迷わずこの名前を掲げました。

当時の私は、どこか夢見がちで、それでいてどこか真剣でした。自分の書いた文章が、誰かの心に届くかもしれない。そんな小さな希望が、日々の原動力になっていたのです。

成功の兆し、そして転落

やがて、私は「文章を書くこと」が趣味を越えて、現実的な収入につながる可能性を見出します。創作ではなく、ネット上で人の役に立つ記事を書くことで、広告収入を得ることができる。それは当時としては珍しく、魅力的な選択肢でした。

「自分の力で稼げる」「家を買えるかもしれない」

実際に、広告収入を原資として住宅ローンを組み、自宅を手に入れることもできました。その時期の私は、まさに順調でした。「拓夢書房」という看板の下で、夢も現実も思い通りに手に入ると、心のどこかで信じていたのです。

けれど、その成功は脆い足場の上に築かれていました。収入の波に一喜一憂し、生活は不安定に。人生の設計図が甘く、お金も、気持ちも、どこかで破綻していたのでしょう。

やがて広告収入は下降し、生活は苦しくなり、夢見た理想の家は重荷になっていきました。私は、何を間違えたのか。そればかりを考えながら、日々を消化するように過ごす低迷期が始まりました。

もう一度「拓夢書房」に立ち戻る

そんな私が再び動き出せたのは、「拓夢書房」という屋号のおかげです。いつしか更新しなくなっていたブログ、放置していたサイト、それでも心の片隅に残っていたのは、“夢を拓く”という言葉の力でした。

私は63歳「2025年時点」になりました。若い頃のような勢いはないかもしれません。けれど、代わりに得たものがあります。

それは、「失敗を知っている」という強さです。間違った選択、過信、準備不足――それらをすべて経験した上で、今度は少しずつ、地に足をつけた歩み方を心がけるようになりました。

現在は、FP(ファイナンシャル・プランナー)や宅建士(登録済)の資格を活かして、「人の暮らしに役立つ」情報を、わかりやすい言葉で発信しています。創作ではないけれど、「人に届く文章」を書いているという点では、20年前と何も変わっていません。

「拓夢書房」という灯台のような場所

拓夢書房は、今では小説の発信地ではなく、人生に迷った人がそっと立ち寄れる灯台のような場所を目指しています。かつて私自身が迷い、見失い、立ち止まったからこそ、いま同じように悩む人たちに「こうすればよかった」というヒントを渡せるかもしれない。

失敗を経験した人間にしか伝えられないことが、きっとあるはずだと信じています。そして何より、「拓夢書房」という名前には、すでに私の物語が詰まっています。

名前を変える気はありません。むしろ、年月を経てこの屋号は、単なる名前以上の意志になったのだと感じています。

未来の拓夢書房へ

10年後、「拓夢書房」という名前が、どこかで誰かに、「役に立つサイトだった」「この人の言葉に救われた」と思ってもらえたら。それが、私の新しい夢です。そして今度こそ、それを叶えるための準備も、自信も、少しずつ整ってきました。

人生は、一度の挫折で終わりません。むしろ、そこから始まる物語が、きっとある。拓夢書房はこれからも、小さな夢の灯をひとつずつ灯しながら、静かに、でも確かな歩みで、前に進んでいきます。

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